- せっかく勉強するならTOEIC満点を目指したい!
- 満点を目指すなら具体的に何をどう勉強したらいいの?
TOEICの満点は「990点」です。
すでにTOEICで高得点を持っている方、今後のキャリアのためにTOEIC受験を考えている方が、満点を目指すためのコツをお伝えします!
- TOEIC満点をとるための対策、勉強法
- TOEIC満点のための参考書、単語帳の選び方
目次
1. TOEIC満点のメリットとは?
TOEICを運営している団体は「国際ビジネスコミュニケーション協会」です。
この団体名からもわかるように、ビジネス英語をメインとしたテストです。
昨今のグローバル化を見れば、今後あらゆるビジネスシーンで高い英語力が求められるのは予想できます。
ですが、英語力が求められるのはビジネスに限られているのでしょうか?
もちろん、グローバル活躍できる部署で働きたい、海外赴任を希望している、海外で就職したいと考えている人にとって、TOEIC満点はかなりのメリットとなります。
それ以外にも、進学やボランティアでもTOEIC満点のメリットがあることをご存知でしょうか?
進学では英語試験免除、推薦入試の出願要件、単位として認定している学校もあります。
通訳案内士の試験ではTOEIC900点以上で、英語試験が免除となります。(2022年12月現在)
未来の選択肢が増えるという考え方もできるので、メリットは十分にありますね。
2. 全問正解しなくてもTOEIC満点がとれてしまう?
その答えはTOEICの採点方式にあります。
TOEICはリスニング・リーディング、それぞれ100問ずつが出題されます。
5点刻みでスコアが出ますので、1問5点で計算すると1000点満点のはずが、実際は990点満点です。しかも最低スコアは0点ではなく10点です。
全体のテスト結果に統計処理を加えているため、このようなことが起きます。
TOEICのテスト内容は、実施を重ねるごとに更新されています。テストによっては難易度が上がったり、下がったりします。
単純な加点方式では不公平な結果となるため、複雑な計算方式でばらつきが出ないようにしています。
この計算方式のため
- 全問正解しても満点がとれないことがある
- 全問正解しなくても満点がとれてしまうことがある
ということが言えます。
3. TOEIC満点に必要な基礎力とは?
まずは基礎から
語学だけでなく、スポーツ、音楽といったその他の分野でも基礎が大切なのはご存知かと思います。
TOEICでも同じく基礎が重要です。
発音、英文法、語彙といった基礎ができているか見直すことから始めましょう。
基礎ができたら、この問題集で実力チェック。
TOEIC公式問題集
満点を目指すなら、この問題集は必須です!最新版を使って、問題傾向の把握だけでなく、自分の弱点を知り、満点対策の基礎固めをしましょう。
TOEIC満点にはとにかく語彙!
TOEIC満点に必要な単語数はご存知ですか?
10,000語
これが目安の単語数です。
日常会話に必要な単語を知っているのはもちろんですが、TOEICテストには頻出単語があります。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
満点の990点レベルまで網羅しているのに加え、類義語や派生語も載っていますので、これを完璧にしたら、かなりの語彙力になるでしょう。
人間は忘れる生き物?ではどうすれば単語を覚えられる?
人はすぐに忘れてしまう生き物なんだそうです。
ドイツの心理学者エビングハウスの忘却曲線によると
- 1日後には74%
- 1週間後には77%
- 1か月後には79%
忘れてしまうそうです。
よほどの天才でない限り、1回で単語を覚えるのは至難の技ですよね。
では、どうすればいいのでしょうか?
- 文脈から推測する力をつける
- 英英辞典で本来の使い方やニュアンスを習得
この2点をもう少し解説します。
- 文脈から推測する力をつける
辞書を引くのは簡単ですが、知らない単語に出会ったときは聞いた内容、読んだ内容から、まずは推測してみるのがおすすめです。
単語を覚えるのにひたすら書いて覚える、単語帳をながめるだけでは効率の良い学習法とは言えません。
単語だけにフォーカスするのではなく、使われている文脈で理解し、覚える。そうすることで定着しやすくなるし、応用できるようになります。
- 英英辞典で本来の使い方やニュアンスを習得
英和辞典、和英辞典も便利なのですが、おすすめしたいのは英英辞典の活用です。
TOEIC600点を超えたら、英英辞典も読みこなせるようになっているはずです。
英語は英語で理解するのが一番いいので、単語の使い方やニュアンスを知るには英英辞典は欠かせません。
TOEIC600点レベルで3,000単語と言われていますので、TOEIC満点にはあと7,000語をマスターすればいいのです。
1日に5単語ずつと決めてしまうよりも、50、100単語と多めに目標を設定し、確実に覚えるまでしつこく繰り返しましょう。
忘れる前に復習することが重要です。
ロングマン現代英英辞典
無料のオンライン辞典もありますので、ぜひ活用してください。
リスニング対策にはシャドーイングが必須
シャドーイングとは…
歌の輪唱のように、聞こえてくる音声を追いかけるように発音する学習法です。通訳の訓練としても認められています。
TOEICのリスニングはネイティブスピーカーの標準的なスピードなので、そのスピードでシャドーイングできるのが理想です。
ですが、TOEICの公式問題集の音源でまったくついていけないようであれば、レベルを落とした教材を活用しましょう。
世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル]
4. TOEIC満点対策:パート別の対策
リスニングパート概要
リスニングパートにはPart1〜4まであります。
- Part1 写真描写問題:写真を見ながら4択の説明文から1つを選ぶ
- Part2 短文問題:シンプルな質問または文章に対して、適切な応答を3択から選ぶ。
- Part3 長文問題(会話):2人または3人の会話を聞いて3つの質問に答える。4択から1つを選ぶ。
- Part4 長文問題(説明文):1人のスピーカーが話す内容を聞いて3つの質問に答える。4択から1つを選ぶ。
Part1、Part2対策
この2つのパートで確実に正解することがTOEIC満点の必須条件です。
Part3、4に比べて比較的、答えやすいので対策しやすいです。
- Part1
最初にアナウンスが90秒流れます。その間に写真に目を通しましょう。
ただし、写真の中のここが問題に出るなと勝手に推測するのはおすすめしません。
写真の特徴を捉えるまでにしておきましょう。
- Part2
Part2は完全にリスニングのみ、単調な問題が25問ありますので、とにかく集中することです。
公式問題集でパターン別に対策し、苦手なタイプの問題をゼロにします。
最後の問題が解き終わったら、すぐにPart3のページに目を通しましょう。
Part3、Part4対策
絶対に必要なのは「問題の先読み」です。
先読みに使用できる時間は以下の2つです。
- 各パートが始まる前の説明の90秒間
- Part3、Part4の設問間の8秒
記憶力に自信がある人は、各パートが始まる前の90秒をPart3&4の設問を読む時間に使いましょう。
集中して問題を解きたい人は、Part3&4の設問間の8秒を有効活用して、問題の先読みをおこないましょう。
TOEICの問題用紙には、設問と4つの選択肢がプリントされています。すべてに目を通すのが難しいなと感じたら、設問だけは確実に目を通しておきましょう。
また、自分の特性を知ることも重要です。Part3&4では、人によって2つの解き方の特性があります。
- 音声を聞きながら解答する
- 聞くことに集中して、聞き終わってから解答する
自分がどちらのタイプかを知って対策をしましょう。
リーディングパート概要
リーディングパートにはPart5~7まであります。
- Part5 文法問題:短文穴埋め問題。4択から適切な1つを選ぶ。
- Part6 穴埋め長文読解:長文の一部が穴埋め形式になっている。1つの長文に4問出題。4択から1つを選ぶ。
- Part7 長文読解:1〜3つの異なる長文を読み、2〜5問の設問に答える。4択から1つを選ぶ。
リーディングパートは「時間配分」が鍵!
100問を75分で解かなければならないので、単純計算で1問を45秒で解くことになります。
よって時間配分を間違えると、見直す時間どころか、全問解ききれません。
そこで重要なのがこちら:
Part5、Part6を早く解き、Part7に時間を残す
理想の時間配分は以下の通りです。
Part5 | 10分以内 | 1問につき15〜20秒 |
Part6 | 12分以内 | 1つの長文につき2〜3分 |
Part7 | 残りの時間 | 上記の時間をどれだけ短くできるかで決まる |
Part5、Part6対策
Part5はテンポよく、全文を読まなくても解ける問題がありますので、さらに時間を稼ぎましょう。
Part6はPart7に比べて読みやすい内容です。ある程度の英語レベルがあれば、全文読んだとしてもサクサクと答えられる内容です。Part6にも読まなくても解ける問題があります。
どちらもじっくり考えていては、全問を解き終わることは不可能です。公式問題集で問題の傾向を把握し、時間をかけずに解答できるように訓練しましょう。
Part7対策
Part7は文法力、語彙力が問われます。特に語彙力がないと、読んでいる途中で止まってしまいます。
前述の語彙力対策に加えて、リーディングのスピードを上げる練習することをおすすめします。
スピードを上げるには2つのポイントがあります。
- 多読でスピードと語彙力をUP
- 返り読みをしない
多読は、TOEICの問題だけではなく、新聞、ネット記事、SNSなどを活用してあらゆるジャンルの読み物を読むようにしましょう。そうすることで語彙力も自然についてきます。
多読の際に特に注意したいのが「返り読みをしない」こと。日本語の新聞を下から読む人はいないように、英語でも同じで左から順に読み、読んだ時点で理解している状態を作ります。
TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2
過去のスコア分布を見ても、リーディングで満点をとる方が難しいと出ているので、さらにリーディングを強化したい人は、公式問題集に加えて上記の問題集で鍛えましょう。
おすすめの教材・学習サービス
ここからは、筆者がTOEIC900点を取る上で役に立ったサービスを厳選して紹介していきます。
一定期間、無料で試せるサービスだけをするので、自分の行動を変えるために、まずは登録をしてみましょう!
SANTA TOEIC
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もちろんスコア診断や一部の教材は無料で行うことができるので、本当におすすめです。
対策内容 | TOEIC L&R TEST対策/演習問題/英単語/文法/復習トレーニング/リスニング/リーディングほか |
月額料金(税込) | ・無料プラン ・有料プラン サブスクリプション1か月プラン:¥2,900/月 1か月プラン:¥4,900/月 3か月プラン:¥2,940/月 実践模試試験パッケージ:¥1, 500/90日 |
学習環境 | オンライン(iPhone/Android) |
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対策内容 | TOEIC L&R TEST対策/演習問題/英単語/文法/復習トレーニング/リスニング/リーディングほか |
月額料金(税込) | ・¥3,278/月(App Storeからの申し込みだと¥3,700/月) ・6か月パック:¥3,058/月 ・12か月パック:¥2,728/月 |
学習環境 | オンライン(iPhone/Android) |
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対策内容 | TOEIC L&R対策/英検 |
月額料金(税込) | 33,000円(1カ月16,500円) |
学習環境 | オンライン |
まとめ
- 基礎力を大切にする
- 公式問題集で問題形式に慣れておく
- TOEIC満点を目指すなら、パート別の対策やテクニックが必須
これらのことがご理解いただけましたか?
TOEIC満点、もしくはそれに近い英語力が備わったら、同時に実際の会話でも英語力が活かせるようにアウトプット練習も忘れずに!
テストだけではない「使える英語」を身につけていきましょう!