大学生の読者のみなさんの中には、周りの学生がTOEICを受けているので、自分も受けようと思っているという方も多いと思います。
そのような方の中には、以下のような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか?
- 大学生の平均スコアはどのくらいなのか?
- 就活で使うには何点を取っておけばいいのか?
そこで今回は、大学生のTOEIC平均点、および就活で役立つスコアについて解説します!
目次
TOEICの概要
はじめに、TOEICとは何なのかを簡単に解説します。
TOEICとは、英語非母国語話者の英語力を測るための試験で、正式名称はTest Of English for International Communicationです。
1970年代、国際化により英語力の必要性が高まり始めた日本で開発がスタートしました。アメリカの非営利テスト開発機関であるETSの協力もあり、2年間の開発期間の後にTOEICが完成しました。
その後、TOEICは特に日本と韓国で普及していき、現在の全受験者の約6割は日本人と韓国人です。主に日本国内の企業に就職、または日本国内の大学に進学する際に、英語力の証明として使われています。海外への留学や就職ではあまり使われません。
現在TOEICには5種類の試験があるのですが、一般的にTOEICと呼ばれているものは、そのうちのTOEIC Listening & Reading Test(略してTOEIC L&R)です。TOEIC受験者の約9割はこのTOEIC L&Rを受験しています。
TOEIC L&Rの満点は990点です。しかし、満点取得者は全受験者の0.3%にすぎず、英語母語話者でも満点を取るのは難しいと言われています。
また、TOEFLやIELTSには2年の有効期限があるのに対し、TOEIC L&Rのスコアには有効期限はありません。
TOEICの平均スコア
TOEIC全受験者の平均スコア
まずは、TOEIC全受験者の平均スコアを確認しましょう。2021年全受験者の平均スコアは611点でした。
また、受験者の44%は21~25歳でした。つまり、大学生や社会人になってまもない人がTOEICを受けることが多いといえます。
また、受験目的については、30%が「英語学習の ため」、27%が「就職活動のため」、25% が「卒業に必要なため」と回答しました。
大学生の平均スコア
所属学校別TOEICスコアの調査によると、大学生の平均点は594点でした。
専攻別の平均スコア
次に、専攻別の平均スコアを確認しましょう。
社会・法学系が681点、教育・美術・言語・文学・音楽・心理学系が608点と、文系専攻の学生のほうが比較的平均点が高い傾向にあります。
対して、工学・建築系は545点、科学系は567点と、理系専攻の学生の平均点は比較的低いです。
社会人の平均スコア
すでに社会人として企業に勤めている人のTOEICスコアが気になっている方も多いと思います。
ここでは、社会人の職種別平均スコアを紹介します。
やはり、海外系の職種の平均スコアが729点と、一番高いです。次に教育系が714点、法務系が694点と続きます。
ただし、どの職種においても平均スコアは500点を上回っているため、どんな仕事に就くにしてもある程度の英語力は必要と言えるでしょう。
就活で役立つTOEICスコアとは?
大学生の受験者の場合、就活のためにTOEICを受けるという方がほとんどだと思います。ここからは、就活でTOEICはどのくらい役立つのか、また就活で必要なTOEICスコアについて解説します。
約6割の企業がTOEICスコアを採用に使っている
国際ビジネスコミュニケーション協会のアンケートによると、回答した企業の約6割が採用時にTOEICスコアを要件に入れている、または参考にしているとのことです。
新卒採用の場合は55.5%、中途採用の場合は61.6%の割合でTOEICスコアが反映されるそうです。
就活で使える最低ラインは550点
前述のアンケートによると、企業が新卒社員に期待するTOEICスコアの平均は535点。中途社員に期待するTOEICスコアの平均は560点とのことです。そのため、就活でTOEICを使うには550点前後は必要と言えるでしょう。
ただし、業務で英語を使うことの多い営業部門では平均して575点、海外部門では平均して690点が求められます。
新卒社員の場合、入社後にも英語力が伸びることを期待されるため、要件となるスコアは中途採用より低くなることが多いようです。
実際、回答した企業の4〜5割が、研修機関から講師を派遣させて社員に英語教育を行っています。企業が入社後の社員の英語力を伸ばすことを重要視していることを物語っていますね。
昇進や部署移動などでTOEICスコアが要件になることも多々あるので、就活の時だけでなく、就職してからも英語の勉強は続けてTOEICのスコアを伸ばしていくことが肝要といえます。
公務員の採用試験にTOEICが取り入れられている
民間企業だけでなく、公務員試験でもTOEICスコアを活用することができます。
例えば、自治体の多くではTOEICスコアが470点以上あると試験に5〜10点の加点がされます。
また、警察官の採用でも、ほとんどの都道府県でTOEICスコアが加点の対象となっています。
職場で使える英語力も身に付けよう
ここまで、大学生にとってのTOEICの重要性について解説してきました。
しかし、TOEICはあくまで英語力を証明するためのツールです。大切なのは、仕事をする上で使える英語力をきちんと身に付けておくことです。
TOEICのスコアを上げるだけでなく、実際に使える英語を培うことを常に意識しましょう。
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まとめ
今回は、大学生のTOEICスコア平均点、そして就活で必要なTOEICスコアについて解説しました。
国際化が進む昨今、企業は社員を採用する際に、応募者の英語力を重視してきています。
比較的時間の余裕のある大学生であれば、在学中の4年間で50~100点伸ばすことはそれほど難しくありません。早めにTOEIC対策をし、就活を有利に進めましょう!